子供の習い事にプログラミング？現役SEがやらせたくない理由 [News]
かなり久しぶりの更新になってしまいました。
プライベートで少しバタバタしており、なかなか更新できませんでした。
少し前のニュースですが、子供の習い事にプログラミングが人気だと
いうのが話題となっていました。IT業界に勤める現役SEである僕の
考えを書いておきたいと思います。
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僕には娘が1人います。この記事を書いている時点で3歳です。
習い事させるなら何がいいかなと考えている時なので、とても
タイムリーなニュースでした。
タイトルにも書きましたが、僕はITの仕事をしており、現役のSEです。
プログラミングもできます。プログラミングは好きです。
で、自分の娘にプログラミングをやらせたいかどうか。
僕は絶対にやらせたくありません。
僕自身が教えてあげられるからとか、そのような理由ではありません。
最初に断っておきますが、プログラミングを習わせても何の役にも
立たないと言っているわけではないです。できるようになって損する
ことはないと思います。
習わせた子供が将来プログラミングを専門的に使う仕事に就かなかったと
しても、プログラミングのスキルは仕事の生産性をUPさせるツールとして
役に立ちます。仕事の中でパソコンを使用するのであれば大きな武器になると
思います。
それでも僕が自分の娘に習わせたくない理由は、プログラミングを
やったことで興味を持ち、IT業界に入ることを目標とされるのが
嫌だからです。娘がそうなるかは分かりませんが、そのような可能性を
潰しておきたいのです。
IT業界はとにかく残業が多いです。
また、建築業界と同じように大手企業があってその下に下請企業。
そのまた下に孫請け企業といった感じのピラミッド構造になっており、
特に下請けの企業の人達は奴隷のように扱われることも珍しくありません。
直接ユーザーから仕事を請け負っている企業であれば、
ある程度能動的に仕事ができますが、大半の企業は下請けで
やっており、そのように仕事はできないことが多いのです。
また、下請けの仕事のみやっている企業だと、やれる仕事も
限られており、キャリアプランを立てても実現できないことも
多いです。転職すれば実現できる可能性はありますが…。
このような世界なので、自分の子供には絶対にやって欲しくない
仕事なのです。
SEとプログラマーの違いを説明しておきます。
SEとは、開発するシステムの要件をユーザーから聞き出して、
設計する人。プログラマーはその設計を元にプログラミングして
システムを構築する人です。
建築でいえば、SEは建物の設計をする建築士に相当します。
プログラマーは建築士が作成した設計図を元に建物を建てる
大工さんに相当します。
一概にこの通りとは言えませんが、大体こんなもんだと思って
頂ければ大丈夫です。
日本では、若手の頃はプログラマーとして実績を積み、その後
SEとなって設計し、リーダーやマネージャーになって行くと言う
キャリアパスが一般的です。
よって、ある程度年配のプログラマーというのは少なく、需要も
あまりないというのが現状です。突出した技術力があれば話は
別ですが。
大工さんであれば、腕を磨いて生涯職人としてやって行くことは
可能ですが、日本のIT業界では生涯プログラマーというのは
会社も社会もあまり認めてくれないのが現状です。
アメリカの場合、技術力があれば多くの報酬を与えて
他の企業に流出するのを防ぐようにします。
日本の、特に下請け企業のプログラマーは、色々な会社に
出向させられ、終わったらまた次の出向先と言ったように
転々とすることが多いです。
下請けの企業から来たプログラマーを大事に扱ってくれる
会社も沢山あります。しかし、「代わりはいくらでもいる」
と言った感じで使い捨てのように扱う会社も沢山あります。
下請け会社のプログラマーに対するパワハラなども珍しく
ありません。
そのような場合、プログラマーは傭兵と言った感じです。
最前線に送り込まれて、負傷、戦死しても代わりはいくらでも
いると言った扱いです。
これは全てIT業界のゼネコン体質が起因していると思います。
なので、この体質を改善し、生涯プログラマーとして高い技術力を
持ったプログラマーが沢山輩出できるような風土にならない限り
日本からGoogleのような会社は生まれないと僕は思います。
習い事から話がかなりそれてしまいましたが、最後に言いたいことを。
IT業界への就職を希望している学生さんへ現役SEとして僕なりのアドバイスです。
IT業界への就職を希望するなら、下請けではなく、ユーザーから
直接仕事を請け負っている元請けの会社への就職を目指しましょう。
大手企業は元請けでやっている会社が多いですが、中には下請け
中心でやっている一部上場企業もあります。そのような会社に就職
するくらいなら、中小の元請けでやっている会社に就職しましょう。
なぜ元請けかと言うと、直接ユーザーの声が聞けるのと、
将来的に自分のキャリアパスが明確になった時にそれを
実現できる可能性が高いからです。
下請けだとできる仕事が限られており、例えばプロジェクトマネージャーに
なりたいと思ってもなれないと言ったことが多いのです。
将来的に転職するのもありですが、やはりリスクが伴いますので、
なるべく最初に入った会社でキャリアを積みたいです。
少しでもご参考になれば幸いです。
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プライベートで少しバタバタしており、なかなか更新できませんでした。
少し前のニュースですが、子供の習い事にプログラミングが人気だと
いうのが話題となっていました。IT業界に勤める現役SEである僕の
考えを書いておきたいと思います。
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自分の子供にやらせたいか？
僕には娘が1人います。この記事を書いている時点で3歳です。
習い事させるなら何がいいかなと考えている時なので、とても
タイムリーなニュースでした。
タイトルにも書きましたが、僕はITの仕事をしており、現役のSEです。
プログラミングもできます。プログラミングは好きです。
で、自分の娘にプログラミングをやらせたいかどうか。
僕は絶対にやらせたくありません。
僕自身が教えてあげられるからとか、そのような理由ではありません。
習わせて損はない
最初に断っておきますが、プログラミングを習わせても何の役にも
立たないと言っているわけではないです。できるようになって損する
ことはないと思います。
習わせた子供が将来プログラミングを専門的に使う仕事に就かなかったと
しても、プログラミングのスキルは仕事の生産性をUPさせるツールとして
役に立ちます。仕事の中でパソコンを使用するのであれば大きな武器になると
思います。
それでも僕が習わせたくない理由
それでも僕が自分の娘に習わせたくない理由は、プログラミングを
やったことで興味を持ち、IT業界に入ることを目標とされるのが
嫌だからです。娘がそうなるかは分かりませんが、そのような可能性を
潰しておきたいのです。
IT業界はとにかく残業が多いです。
また、建築業界と同じように大手企業があってその下に下請企業。
そのまた下に孫請け企業といった感じのピラミッド構造になっており、
特に下請けの企業の人達は奴隷のように扱われることも珍しくありません。
直接ユーザーから仕事を請け負っている企業であれば、
ある程度能動的に仕事ができますが、大半の企業は下請けで
やっており、そのように仕事はできないことが多いのです。
また、下請けの仕事のみやっている企業だと、やれる仕事も
限られており、キャリアプランを立てても実現できないことも
多いです。転職すれば実現できる可能性はありますが…。
このような世界なので、自分の子供には絶対にやって欲しくない
仕事なのです。
生涯プログラマーは無理？
SEとプログラマーの違いを説明しておきます。
SEとは、開発するシステムの要件をユーザーから聞き出して、
設計する人。プログラマーはその設計を元にプログラミングして
システムを構築する人です。
建築でいえば、SEは建物の設計をする建築士に相当します。
プログラマーは建築士が作成した設計図を元に建物を建てる
大工さんに相当します。
一概にこの通りとは言えませんが、大体こんなもんだと思って
頂ければ大丈夫です。
日本では、若手の頃はプログラマーとして実績を積み、その後
SEとなって設計し、リーダーやマネージャーになって行くと言う
キャリアパスが一般的です。
よって、ある程度年配のプログラマーというのは少なく、需要も
あまりないというのが現状です。突出した技術力があれば話は
別ですが。
大工さんであれば、腕を磨いて生涯職人としてやって行くことは
可能ですが、日本のIT業界では生涯プログラマーというのは
会社も社会もあまり認めてくれないのが現状です。
日本のプログラマーは地位が低い
アメリカの場合、技術力があれば多くの報酬を与えて
他の企業に流出するのを防ぐようにします。
日本の、特に下請け企業のプログラマーは、色々な会社に
出向させられ、終わったらまた次の出向先と言ったように
転々とすることが多いです。
下請けの企業から来たプログラマーを大事に扱ってくれる
会社も沢山あります。しかし、「代わりはいくらでもいる」
と言った感じで使い捨てのように扱う会社も沢山あります。
下請け会社のプログラマーに対するパワハラなども珍しく
ありません。
そのような場合、プログラマーは傭兵と言った感じです。
最前線に送り込まれて、負傷、戦死しても代わりはいくらでも
いると言った扱いです。
これは全てIT業界のゼネコン体質が起因していると思います。
なので、この体質を改善し、生涯プログラマーとして高い技術力を
持ったプログラマーが沢山輩出できるような風土にならない限り
日本からGoogleのような会社は生まれないと僕は思います。
IT業界への就職を希望する学生さんへ
習い事から話がかなりそれてしまいましたが、最後に言いたいことを。
IT業界への就職を希望している学生さんへ現役SEとして僕なりのアドバイスです。
IT業界への就職を希望するなら、下請けではなく、ユーザーから
直接仕事を請け負っている元請けの会社への就職を目指しましょう。
大手企業は元請けでやっている会社が多いですが、中には下請け
中心でやっている一部上場企業もあります。そのような会社に就職
するくらいなら、中小の元請けでやっている会社に就職しましょう。
なぜ元請けかと言うと、直接ユーザーの声が聞けるのと、
将来的に自分のキャリアパスが明確になった時にそれを
実現できる可能性が高いからです。
下請けだとできる仕事が限られており、例えばプロジェクトマネージャーに
なりたいと思ってもなれないと言ったことが多いのです。
将来的に転職するのもありですが、やはりリスクが伴いますので、
なるべく最初に入った会社でキャリアを積みたいです。
少しでもご参考になれば幸いです。
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